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夫婦のこと(コケコッコーと鳴き真似をするのは夫君)、自閉症のある長男のこと、自分や人間関係など、赤裸々に書き綴る。この奔放さや明るさが、読むものの闇をも照らすだろう。
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この人は、そうやると決めたら、どんな作り方もできる人だなと思った。奔放に作っている歌は、ぜんぶ言葉が生きていて、違った呼吸で成る。だが、何が真実かというと、奔放な才能の世界だけでは物足りないであろう。後半、彼女のほんとうの重いところも、そのままに歌われている。どんなに重かっただろう。
この界隈
頭を上げて歩けませんね
と ばあちゃんと笑う
いたずら迷惑行為激しい息子
周囲に見守られてきた
どんなことでも
いいことに変えていって
やろうじゃないか
笑って通る
障害児の母のど根性
障害児(者)の母は、みんなすごい人だという歌もあった。その一連の歌に、私は読んでよかったと思った。桑本さんがいるから、わかったことだ。十分ではないにせよ、私には荷物一つなかったとさえ思える。
彼女の才能、心の明るさは、だからこそ、素晴らしいものだ。
世の人みなに、この全体を読み、深く考えてもらいたい歌集である。
(草壁焔太跋文より)
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