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シリーズ第4巻は「三四郎」を大活字、読み仮名付きで収載し、2巻分冊とした。1冊目には「六」までを収録。「三四郎」は「それから」「門」と並んで前期三部作のひとつに数えられる長編小説。物語は九州から上京して東京帝国大学に入学した小川三四郎が都会の様々な風景、人々に出会うことで引き起こされ、それらが計算された三人称の語りにより表現される。漱石の他作品と同じく批評精神に富みながらも、多くの登場人物たちとの交流が主眼に置かれたストーリーは軽妙であり読者を飽きさせることがない。
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