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学生時代、食費を切りつめて通った歌舞伎座三階席からの風景、十七代目勘三郎に頼まれて声色で舞台に立った興奮、六代目歌右衛門のきびしい眼光、十代目三津五郎の粋でいなせな江戸前の芸……十八歳から歌舞伎を見続け七十年。若き日の回想から、忘れじの名優、名舞台まで、「山川静夫の名調子」で綴るエッセイ集。
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