「宇治堀家文書」は、山城国宇治郷在住の宇治茶師・堀氏の旧蔵文書である。現在、国立歴史民俗博物館が所蔵している田中穰氏旧蔵古典籍古文書に収められてもので、全三巻からなり、承安2年(1172)から寛文7年(1667)までの148通を収める。その多くが中近世移行期の土地売券からなり、宇治茶師の土地利用や集積の状況をうかがい知ることができる。
本文書は、これまで『宇治市史』に一部の読み下し文等が掲載されているのみで、初の全文の翻刻となる。
また当該時代の山城国南部に関する史料は少なく、在地の動向を明らかに出来る貴重な史料といえよう。中近世移行期の宇治茶師の動向や、山城国の在地研究に不可欠の史料!
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