中世王朝物語全集 14

松浦宮物語 雲隠六帖

中世王朝物語全集

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出版社
笠間書院
著者名
室城秀之 , 小川陽子
価格
6,600円(本体6,000円+税)
発行年月
2021年8月
判型
A5
ISBN
9784305400949

松浦宮物語

室城秀之[校訂・訳注]

唐に渡った弁少将は、皇位をめぐる争いに巻き込まれ、

皇后と新帝を助けて敵を滅ぼす。

また、神仙女の生まれ変わりの華陽公主から琴曲を伝授され、

天女のごとき鄧皇后の化身とは妖艶な逢瀬をかさねる。

弁少将は、別れを惜しみつつ帰国する。

新古今集の代表的歌人藤原定家が作った幻想的な物語。

かの地の戦乱・平定・徳治を描くのは、

源平合戦の時代相を反映していよう。

本書の底本には、東京国立博物館蔵伝後光厳院宸翰本『松浦宮物語』(古典籍覆製叢刊)を用いた。



雲隠六帖

小川陽子[校訂・訳注]

光源氏および宇治十帖の人々の後日談である。

光源氏は幻巻翌年の正月に遁世、

紫の上の七回忌に出家、十三回忌に入定する。

一方、浮舟は還俗して薫に引き取られ、

匂宮は今上の退位に伴い即位、中君は中宮となる。

中君は愛息の死により急逝、薫は出家をし姿を消す。

この間、登場人物の多くは亡くなるか出家遁世をし、

残された者も仏法に救いを求める姿が描かれる。

本書の底本には上方版無刊記九冊本『雲隠六帖抄』の物語本文を用い、これに名古屋市蓬左文庫寄託堀田文庫蔵本(堀)・愛知県立大学図書館蔵本(愛)・立花和雄氏蔵本(立)・早稲田大学図書館九曜文庫蔵本(九)の四本を参照して校訂本文を作成した。



【目 次】



凡例



松浦宮物語

巻一本文 注

巻二本文 注

巻三本文 注

解題・年立・系図・登場人物呼称一覧



雲隠六帖

本文 注

年立・系図・解題

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