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ピッチャーがボールをうまく投げられない、ゴルフで打とうとするときに思わぬ動きをしてしまう、長年演奏してきた楽器を弾けなくなる、こうした症状は以前から知られ、イップスなどと呼ばれてきました。
動作がうまくコントロールできないのを練習が足りないからだと練習を増やしたりすると悪化してしまうことがあります。また、対人恐怖症だ心因性だと精神科で治療を受けても改善せず、人前に出るのが怖くなってしまうケースもあります。
慣れているはずの動作がうまくできない、手先がふるえて日常生活に不便が生じる、病院に行っても原因がわからず、心因性といわれてしまう…。
スポーツや楽器の専門家ではなくても、俗にイップスと呼ばれるような不随意運動や、運動能力や機能には問題がないのに歩いたり、ものを投げたり、字を書いたり、食事をしたりといったささいな動作がうまくできない、手指や目元のふるえに困っている人は少なくありません。
確かに人前で緊張すればふるえたり、動きがぎこちなくなってしまうことはありますが、そうしたふるえ(振戦)に困っている人は、そうでない場合でもふるえがあらわれています。そこに緊張が加わることでより増幅されて見えるため、緊張しているからだ、ストレスがあるからだと思われ、本当の原因は見過ごされがちです。
そうしたイップスやふるえ、不随意運動で悩んでいる患者さんのなかには、脳神経と特定の動きが結びつき、その動作をしようとしたときにだけ不具合が起きてしまう人がいます。
局所性ジストニアなど、病気の本質が見極められ、正しく診断されれば有効な治療法がある病気もあります。
本書は局所性ジストニアを中心に、原因不明、心因性といわれていた病気のしくみや基礎知識、治療法をわかりやすく紹介します。
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