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凝然の華厳理解に迫る一書。
鎌倉時代、東大寺の学僧であった凝然は、『八宗綱要』を著わし「八宗兼学」の学僧と称されるが、自らがその根本としたのは華厳宗であった。
『華厳法界義鏡』は、凝然の華厳研鑽の集大成ともいえる華厳の概説書である。
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凝然五十六歳の時の『法界義鏡』は、心身共に充実している時期の作品であり、同書の撰述は凝然にとって華厳学研究の大きな成果の一つであった。これまで学んできた自らの華厳学研鑽の集大成ともいえる著述であった。それは同時に、これまでの東大寺における華厳学研究=尊勝院華厳の立場や理解が示されている著作とみることができる。すなわち、『法界義鏡』は、凝然以前の東大寺華厳の集大成の書であり、なおかつ戒壇院華厳の嚆矢ともなった著作と位置づけられるのである。そういった意味でも、本書は東大寺華厳学の伝統において、画期的かつ重要な地位を占める著作ということができるだろう。
(本文より)
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本書では凝然自筆本と確認された真福寺本(上巻のみ)などの貴重本を翻刻し、訓読、語註を施し、ていねいに解説する。
※令和三年(二〇二一)度、浄土真宗本願寺派安居の講本
【本書の構成】
口 絵
序 文
凡 例
第一部 総 説
第一章 凝然と東大寺
第二章 凝然教学再考
第三章 『法界義鏡』解題
第二部 本文講義
序 章
第一章 教興意致
第二章 弁釈名字
第三章 出其体性
第四章 顕示行相
第五章 観行状貌
上巻 奥書
第六章 立教開宗
第七章 本経説相
第八章 修証次第
第九章 所憑の典籍
結 文
下巻 奥書
主要参考文献・資料
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