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常に新たな情報に開かれ、継続的変化が前提となる後期近代で、自己はどのような可能性と苦難を抱えるか。独自の理論的枠組を作り上げた近代的自己論。===後期近代において、個人は特定の場所や宗教、慣習から切り離され、グローバルな社会と相互に繋がるようになった。常に新たな情報に開かれ、継続的な変化が前提となる時代に、自己アイデンティティは外的準拠点を失い、その物語を自ら構成しつづけることでのみ保たれる「再帰的プロジェクト」となる。それは、不確実で多様な選択肢の中から「いかに生きるべきか」を選び続ける重荷を自己に課すものでもあった。精神分析、心理学、社会学など多分野の研究をもとに独自の理論的枠組みを作り上げ、近代的自己の持つ可能性と苦難を読み解いた現代的古典。===「いかに生きるべきか」に社会は答えてくれないアイデンティティの苦難を解く現代的古典。===【目次】謝辞 イントロダクション第一章 ハイ・モダニティの輪郭第二章 自己:存在論的安心と実存的不安第三章 自己の軌跡第四章 宿命、リスク、安心第五章 経験の隔離第六章 自己の苦難第七章 ライフ・ポリティクスの登場注用語解説解題 新しい思考の道具箱──近代社会の研究プログラムに向けて (秋吉美都) 文庫版解題 三十年後の答え合わせ (秋吉美都)訳者あとがき (筒井淳也) 文庫版訳者あとがき (筒井淳也)索引
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