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かつては予想もしなかった疫病が世界的に蔓延し、わが国の大学教育も多くの対応に迫られることとなりました。激動する時間を過ごしながらも、一方で、本書刊行に関するディスカッションが白〓大学の保育者養成に関わる教員間で何度も行われました。疫病を前になす術もない無力感や、おそらく再現されることがないであろう過去に対する喪失感を抱きつつ、一冊の書物を刊行しようという同僚性を発揮することができたのは、未来に対する希望を失わず、難局を乗り越えようとする教員の姿を学生達に範として示したかったからだと考えています。
こうした背景を持ちながら作成された本書には、以下のような特徴があります。
まず、同一組織に関わる教員達が保育者養成の理念を共有しつつ、それぞれの専門性に基づいて、多角的かつ総合的に「保育内容」を論じているという点です。本書を通じて読者には、生活と遊びにおける子どもの様々な経験が有機的に関連していることを読み取っていただければと思います。次に、保育内容を論じる書物の多くがその普遍性を中心に論究していることに対し、本書では保育内容の最新動向を中心に扱いました。本書での学びを経て、保育内容の普遍的価値を再考していただければと思います。さらに、保育内容をめぐり理論と実践の往還性を示したいという観点から、保育現場での実践経験に基づくコラムと、芸術家でもある本学教員による挿画を掲載しました。これらを通じて読者には、本書の理念を多面的に学んでいただけることと思います。
子どものよりよい人間形成のためにさらに向こうへと前進することのできる保育者をめざして、本書を活用していただければと思います。
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