古代から近代まで、日本史はさまざまな争乱・合戦によって彩られてきた。時代の画期となったさまざまな争乱・合戦について取り上げる。
歴史研究は、日進月歩の深化をみせ、かつての「常識」が疑われ、更新されてきている。
本書では、こうした新たな研究の成果を、「教科書には出てこない新説」として紹介したい。紹介をしてくれるのは、まさにその研究の当事者である研究者。その「生」の声を通じて、歴史学の最前線の雰囲気が感じ取れる。
◆日本を変えた戦乱の新常識◆
乙巳の変 蘇我氏内部の抗争も関わったクーデターだった
白村江の戦い 勝敗を度外視した戦いだった
壬申の乱 本当の首謀者は誰か
源平合戦 治承・寿永の乱と呼ぶべきなのか
中先代の乱 尊氏に謀反の意図はなかった
享徳の乱 応仁・文明の乱を引き起こしたのか
応仁の乱 財政再建をめぐる主導権争いが招いた争乱だった
桶狭間の戦い どれくらいの軍勢と経費が投入されたのか
中国大返し 御座所の発掘でわかった中国大返しの真相
関ケ原の戦い 関ケ原の地には西軍方が築いた幻の本陣があった
上野戦争 新政府軍にとって容易な戦いではなかった
西南戦争 西郷軍には勝算がある挙兵だった
新説13 日露戦争 第三軍は無謀な白兵突撃を繰り返しただけではなかった
新説14 日中戦争 なぜ全面戦争となり長期化したのか?
新説15 アジア・太平洋戦争 無条件降伏にはなぜ二度の「聖断」が必要だったのか?
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