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「カウンセリングを受けて症状が悪化した。」「フラッシュバックがひどくなった。」これは,トラウマの影響を受けた内面の防衛機能がインナーチャイルド(内なる子ども)を護ろうとしている証拠なのです。内的家族システム療法では,内面での心的な力動を,〈防衛パーツ(管理者,消防士)〉と〈被防衛パーツ(追放者)〉に分けます。そして治療の行き詰まりを,〈防衛パーツ(怒っているパーツ,批判するパーツなど)〉,が働いてくれているととらえ,そのパーツたちに取り組むことから始めます。本書は,内的家族システム理論を分かりやすく実践と結びつけ,神経科学の観点からも解説しています。ワークブック形式で,書き込みながら技法を習得していける初学者向けの簡単な入門書です。事例もトラウマ由来の嗜癖,うつなど多岐にわたり,クライアントへの尊厳に満ちた洗練されたアプローチを紹介しています。
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