うろん紀行

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出版社
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著者名
わかしょ文庫
価格
2,420円(本体2,200円+税)
発行年月
2021年8月
判型
四六判
ISBN
9784991074332

人はなぜ小説を書くのだろう。

なぜ小説を読むのだろう。

決して同じ場所にたどり着くことはできないのに。



〝平和島のブローティガン”

わかしょ文庫による《小説を読む物語》



笙野頼子『タイムスリップ・コンビナート』を読みながら海芝浦へ向かい、後藤明生『挾み撃ち』の足跡をたどり、巨大スーパーCOSTCOの喧騒の中で大江健三郎『万延元年のフットボール』を読もうとする。著者は一見ふざけているようだ。しかし、実際彼女は不安に襲われながら読み訪ね、そして書く。本書はとても切実で危なっかしい《小説を読む物語》だ。うろんな物語を読み終えたとき、読者もまたこの社会での生き方を模索しはじめているだろう。日常の生きづらさが綴られた自主制作エッセイ『ランバダ』の著者がその硬質で端正な文体を余すことなく発揮した好評WEB連載に書き下ろしを加えて書籍化した商業出版第1作。



[本書で取り上げた作品と場所]

◎笙野頼子『タイムスリップ・コンビナート』〔海芝浦〕◎永井荷風『?東綺譚』〔東向島〕 ◎古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』〔犬吠〕◎後藤明生『挾み撃ち』〔蕨、上野、亀戸、御茶ノ水〕◎太宰治『富嶽百景』〔河口湖〕◎高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』〔金沢文庫〕◎宮沢賢治『銀河鉄道の夜』〔馬喰町〕◎尾崎翠『第七官界彷徨』〔池上〕◎大江健三郎『万延元年のフットボール』〔産業道路〕◎牧野信一『ゼーロン』〔高輪ゲートウェイ〕◎ポール・オースター『ムーン・パレス』、ベン・ラーナー『10:04』、スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』〔ニューヨーク〕◎猫田道子『うわさのベーコン』、ボルヘス『バベルの図書館』、夏目漱石『夢十夜』〔???〕◎小森健太朗『大相撲殺人事件』〔両国〕◎藤子不二雄?『まんが道』〔落合南長崎〕◎トム・ジョーンズ『ロケットファイア・レッド』〔大井町〕他



■目次

第一章 海芝浦

第二章 東向島

第三章 犬吠

第四章 蕨、上野、亀戸、御茶ノ水

第五章 河口湖

第六章 金沢文庫

第七章 馬喰町

第八章 池上

第九章 産業道路

第十章 高輪ゲートウェイ

第十一章 ニューヨーク

第十二章 ???

第十三章 両国

第十四章 落合南長崎

第十五章 大井町

あとがき

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