発現

文春文庫

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出版社
文藝春秋
著者名
阿部智里
価格
792円(本体720円+税)
発行年月
2021年8月
判型
文庫
ISBN
9784167917340

「おかしなものが見える」憔悴しきった姿で実家に戻ってきた兄。
お兄ちゃん、あの時の母さんと同じ顔してる---大学生のさつきは、幼い頃に亡くした母の顔を思い出し衝撃を受けるが、心の病と信じて兄を気遣う。しかし、さつきの眼にも咲き乱れる彼岸花と少女のイメージが映りはじめた。これは本当に病なのだろうか?

昭和四十年、ある男が橋から身を投げて死んだ。男はシベリア抑留を生き延びて帰国し、幸せにくらしていたはずだったのになぜ――その橋の脇には、彼岸花が咲いていたという。

昭和と平成、二つの時代をまたいで繋がる「恐怖」の正体とは?

大ヒット160万部ファンタジー「八咫烏シリーズ」の著者が描く
戦慄のノンジャンル長編。中島京子氏との対談を収録。

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