中国の静かなる日本虐殺2025

中国の静かなる日本虐殺2025

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出版社
徳間書店
著者名
宮崎正弘
価格
1,760円(本体1,600円+税)
発行年月
2021年7月
判型
四六判
ISBN
9784198653194

習近平演説「中国、次の100年」は何を意味するのか

 天安門の楼上に立って習近平は長い演説を繰り出したが、その中に「100年」という言葉は十数回もでてくる。中でも、「中国共産党の100年にわたる奮闘の輝かしい歴史を振り返れば、中華民族の偉大な復興の明るい未来が展望できる」として、「小康社会を構築し、貧困問題を解決した。『社会主義現代化強国の全面的な実現』という次の100年に向けて意気盛んに邁進するという奮闘目標を厳かに宣言する」

目指す「次の100年」の第一歩が日本への静かなる侵略だ。

2018年の台湾六大市長選挙、そして2020年の総統選挙のときに偽情報、デマ放送をSNSネットワークを通じて大量に流したのだ。くわえて中国華芸広播公司はテレビ、ラジオによる宣伝戦の尖兵となった。台湾国民の心理陽動、攪乱情報のみならず、高等で高尚な意見を装ってオピニオン・リーダーの意見を変えさせようとした。
 つまり「概念を構築する方法を変える」のが究極の目的であり、「違う概念をそれとなく植えつける」のである。それによって大衆世論を誘導し、それがオピニオン・リーダーに影響を与えるようにし向けるという手の込んだ作戦だ。
回りくどいが、狙いは政策決定に大きな影響力を持つオピニオン・リーダーの認識能力に影響を与える「概念構築」である。
日本ではネット空間はフェイクニュースに汚染されている。中国に命じられたかのように、中国の処断を肯定的にみる意見がネット空間を埋めている。中国を批判するコメントはなぜか削除される。
 目に見えない言論弾圧が続いているのである。
 これほどの左傾化の原因は中国の歴史捏造に加担し拡声器の役割を担っている日本の大手メディアにある。そのうえに恥ずかしげもなく、そうしたメディアに登場してよろこぶ政治家、学者、文化人こそが深刻な問題である。
 まさに間接侵略だ。

第1章 習近平は終身皇帝を狙い、台湾併?がその仕上げだ
第2章 ハッカーを駆使する新形態の戦争
第3章 「ジェノサイド」批判で対中包囲網
第4章 貿易・ハイテク争奪戦争から金融の最終戦争に向かう米中
第5章 失望と中国離れ
第6章 中国奥の院、権力闘争は陰湿苛烈

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