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人間として生きるのか、現世の家畜になるのか――。
『葉隠』は江戸・中期以降、
佐賀鍋島藩において「禁書」でした。
読んでいることが見つかれば
切腹の上、お家取り潰しとなったといいます。
そこに価値がある、と著者は言います。
「武士として本当に生き、
そして死にたいという志を持った者だけが、
手書きで写し、廻し読みをしていた。
したがって葉隠は、
権力に全く媚びることのない時間を歩み続けた。
だから葉隠を学んでも、
現世では何の役にも立たず、
また何の得もない。
それはこの現代でも全く同じことだ。
自己の魂の鍛練だけに生き、そして死ぬ。
それ以外に葉隠のもつ意味はない」
たとえ死んだとしても
武士としての理想に生きたい。
そんな清冽かつ強烈な願いによって
『葉隠』は読み継がれてきたのです。
本書は『葉隠』の解説書ではありません。
うまく処世する方法も
ビジネスに役立つノウハウも一切書かれていません。
そんな「葉隠の研究書」「葉隠の解説書」は
“現代病”だと著者は一刀両断しています。
巷間に溢れる「現世の葉隠論」を
超える真の葉隠論――。
それが本書「超葉隠論」です。
「私は生涯を貫いて、
この葉隠だけを信じ、
そしてこの思想のみで生き、
また死のうと決意している」
武士道を、そして葉隠を
ただひたすらに愛してきた
著者・執行草舟氏が
葉隠に込められた武士たちの魂の慟哭と
そこから垣間見える人類の未来について
切々と読み手に訴えかける一書です。
≪内容紹介≫
第一部
思索篇「超葉隠論」(執行草舟 書き下ろし)
思索篇 序
思索篇 第一章 永久孤独論
孤独とは何か
覚悟と闘い
魂の尊厳
葉隠十戒とは
他
思索篇 第二章 永久燃焼論
人間の使命
生命の燃焼
超越的融合
無限の生命力
他
思索篇 第三章 永久恋愛論
恋愛の根源
恋闕の形而上学
焦がれうつ魂
日々の死について
他
思索篇 第四章 永久革命論
魂の革命
垂直的下降
理想が正しい
意地と垂直
他
思索篇 第五章 永久運命論
運命を築く
常を養う
超越的日常
高慢が生む徳
運命への愛
他
思索篇 跋
第二部
質疑応答篇・インタビュー「超葉隠論」
(聞き手 実業之日本社 編集部)
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