明治激闘編 日露戦争と日比谷焼打の謎
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大日本帝国はなぜロシアを撃破できたのか?
日清戦争に勝利し世界の表舞台に躍り出た大日本帝国の前に立ちはだかったのは、ロシア帝国だった。1904年(明治37)2月、世界最大の陸軍と最強のバルチック艦隊を誇るこの超大国との戦端が遂に開かれ、皇国の興亡を賭けた戦いが始まった──。
本書では、緒戦から日本海海戦までの各戦闘を丁寧に振り返ることで、大日本帝国が超大国ロシアに勝利した「奇跡」を詳細に分析。その過程で浮かび上がってきた、日露戦争における従来の「定説」を覆す「逆説」の数々、たとえば「乃木希典は愚将などでは無く、むしろ名将だった」「日本海海戦の勝因は『丁字戦法』では無かった」「帝国陸軍にはロシア軍以外にも恐るべき『敵』が存在していた」など、独自の解釈を紹介していく。
また、日露戦争終結後に発生した大規模な騒乱「日比谷焼打事件」にも注目し、その背景を考察。「大正デモクラシーへの第一歩」などと肯定的に評価されることが多いこの事件が、じつは「大日本帝国破滅への分岐点」になっていたことを突き止め、事件の「黒幕」とともにその真相に迫ってゆく。
【編集担当からのおすすめ情報】
シリーズ累計572万部突破! 歴史ノンフィクションの金字塔『逆説の日本史』シリーズの最新刊をお届けします。
今巻でも、日露戦争の推移と戦後の講和会議の流れを軸に、井沢史観に基づいた数々の「逆説」を展開しています。
さらに、日比谷焼打事件や森鴎外の再評価といった新たな試みにも挑戦。歴史ファンには見逃せない内容になっています。
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