1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
観測されたデータにつきまとうバラつきは本当にただの「誤差」なのか,観測者による「大間違い」なのか,はたまた「ウソ」なのか…
統計学がデータのバラつきをいかに見分けるかをまるで推理小説かのような展開で優しく解説!
我々が住んでいる世界は必ずしも「正しい」わけではない.統計学の基本的な考え方では,観測される値には「真実」の値だけではなく「誤差」が必ず含まれると想定されている。科学的な調査をいかに慎重に行ったとしても、常に不確かさが付きまとう。何かを測ろうとすれば小さな「誤差」に悩まされ,世界を理解しようとすれば「大間違い」に阻まれ,さらに残念なことに、「ウソ」に欺かれることもあるだろう。
ベストセラー『統計学を拓いた異才たち』(日本経済新聞出版刊)の著訳者による本書では、「誤差」「大間違い」「ウソ」にまつわる,考古学、法律、経済学、医学、心理学、社会学、聖書学、歴史学や戦時中のスパイ活動など、さまざまな分野における歴史的な例をもとに、統計学が驚くほど広い範囲で活用されていることを教えてくれる。そして、統計的により詳しく分析することによって、「誤差」や「大間違い」が価値の高い情報につながることを明らかにし、偽造されたデータを発見するために、どのように統計学が用いられてきたのかも紹介する。
本書は、エドモンド・ハレーによる金星の太陽面通過の観測から始まり、第二次世界大戦中のドイツ軍の戦車の数についての議論まで,「誤差」の性質を特定し、「大間違い」による影響を最小限に抑え、「ウソ」をついているのは誰なのかを見極める方法について、わかりやすく魅力的な統計学の旅路へと読者を誘っている。
* * *
途中で立ち上がれなくなるほど読みふけった ――アン・キャノン(コーネルカレッジ教授)
サルツブルク氏は、統計モデリングの絶妙な話題を幅広く網羅しており、歴史的な楽しい物語をわかりやすくまとめている。ある町の住民における心臓疾患のリスクや、ある歴史的な人物書いたか本のどれが代作かなどを調べることによって、統計学の持つ真の力を示している。 ――デイビット・スピーゲルホルター(ケンブリッジ大学教授,"The Art of Statistics"著者)
本書は、統計学の考え方について専門用語を使わずにやさしく説明している楽しい一冊である。一般的な入門書には書かれないような歴史的な背景がふんだんに盛り込まれているので、統計学について詳しくない読者も楽しんで読み進められる。サルツブルク博士は、統計学の最も重要なトピックを理解するために,わかりやすい方法を幅広い読者に提供している。 ――ジェフ・ギル(ワシントン大学 特別教授)
〔原著〕Errors, Blunders, and Lies: How to Tell the Difference, CRC Press, 2017.
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。