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カウンセラーとして、アドラー心理学を長年伝えてきた著者による「子育てへの応用」「子育てへの実践」を展開する心理学実用書。子どもの行動の目的に着目しているので、子どもを伸ばすチャンスが増える効果が望める。
本来、アドラー心理学は、心理療法というより、子どもの教育法としての面が強く、本書は、具体的には著者夫婦たちによる子育ての体験談をもとに構成される。常識的な子育てとは一線を画しているが、含蓄のあるアドラー心理学による教育法を体験談とともに、具体的な教育方法が展開される。
さらに、それらの内容に加え、コロナ禍などの情勢を鑑み、「食える子どもに育つ」「コロナ禍のもと、生き抜く力をみつにける」などの項目も展開する。具体的には「子育ての4つのキーワード」、尊敬、共感、信頼、勇気を中心に展開する予定。オーストリア生まれの精神科医・心理学者、アルフレッド・アドラー(1870〓1937)を祖とするアドラー心理学は現在では、精神医学、心理学、教育、ビジネスなど幅広いジャンルに浸透しているが、その理論と著者自身が仮定で実践した体験が、この本の中には生かされている。
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