神智学と仏教

神智学と仏教

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出版社
法蔵館
著者名
吉永進一
価格
4,400円(本体4,000円+税)
発行年月
2021年7月
判型
四六判
ISBN
9784831855640

近代オカルティズムが「近代仏教」に与えたダイナミズムとは――。

欧米の自称「仏教徒」との交流、思想的バックボーンとしての神秘思想との接触――。「合理化」「脱呪術」を重視したかつての近代仏教史が見落としてきた重要な〝余白〟が、ここにはある。

ヘレナ・ブラヴァツキーが創始した神智学や、スウェーデンの神秘家スウェーデンボルグの思想をはじめとした〈秘教〉と〈仏教〉とを架橋し、研究へさらに肥沃な土壌を提供した著者による待望の単著!解題=碧海寿広

「二一世紀の現在に急速な勢いで展開する、近代仏教研究の新たな波。その大きな潮流を眺めながら、そこでのシンボルとなる人物は誰だろうかと考えてみる。そこでまっさきに思い浮かぶのが、吉永進一だ。……吉永進一を、いま目の前に広がる近代仏教の新たな波の、象徴的な人物だとする説には、一定の根拠がある。……彼の近代仏教研究のひとまずの集大成となる本書には、現在の近代仏教研究にとって重要なテーマの数々が、凝縮してつまっている」(本書「解題 吉田久一から吉永進一へ」より)

【目次】
序 章 似て非なる他者―近代仏教史における神智学―

Ⅰ 神智学の歴史
第一章 チベット行きのゆっくりした船―アメリカ秘教運動における「東洋」像―
第二章 近代日本における神智学思想の歴史
第三章 明治期日本の知識人と神智学

Ⅱ 仏教との交錯
第一章 仏教ネットワークの時代―明治二〇年代の伝道と交流―
第二章 オルコット去りし後―世紀の変わり目における神智学と〝新仏教徒〟―
第三章 平井金三、その生涯

Ⅲ 霊性思想と近代日本
第一章 仏教雑誌のスウェーデンボルグ
第二章 大拙とスウェーデンボルグ―その歴史的背景―
第三章 らいてうの「天才」

終 章 神智学と仏教、マクガヴァンとその周辺

解題 吉田久一から吉永進一へ(碧海寿広)

初出一覧
あとがき

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