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政治権力は歴史性をいかにして作り上げるのか。三十年戦争から第三帝国まで、ドイツを支配した四人の権力者から、国家・時間・歴史の関係をみる。
時間は歴史をつくるが、それは直線的に進むのではなく、その時々の政治体制を正当化し、敵対勢力の力を弱め、権力を維持するのに必須のものであった。
大選帝侯フリードリヒ・ヴィルヘルムは、未来を志向することで、旧勢力と対抗した。フリードリヒ二世は、国家は時代を超越するとして、強大な国家を維持した。ビスマルクは、歴史の偶然性を重視し、政治的決定を際立たせた。ヒトラーは、徹底して歴史を拒絶した。ヴァイマル期との切断を強調し、遠い過去と遠い未来を直結させるという、特異なナチの時間において、国家はもはや歴史の立役者ではなかった。
時間と権力の抜き差しならない関係を明らかにし、危機に揺れる今日の政治と歴史を架橋する一書。
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