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標準化の重要性が様々な場で指摘されるようになって久しい。欧米諸国によってつくられた国際標準をフォローする時代は終わり、標準化に代表される製品やサービスに関する国際ルールづくりを率先して行わなければ、グローバルビジネスで生き残ることが困難な時代のなか、日本は韓国、中国などに大きな遅れをとりつつあります。これは、日本の標準化活動が、国際標準化機関であるISO、IECや日本の国家規格であるJISの規格作成会議に出席する「標準化専門家」に任され、経営の視点、知財マネジメントの視点を標準化活動に反映することを怠ってきたからに他なりません。
「オープンイノベーション」の時代では、自らの独自技術を生み出す「知財生産活動」と同時に、他社の技術を入手し活用する「知財利用戦略」、自らの技術を他者に積極的に使わせる「知財普及戦略」が必須といえます。そして、この知財利用、知財普及を実現するうえで、様々なルールが自然発生的に、もしくは人工的に整備されています。標準化活動は、このルールづくりの代表的な場であり、これらのルールがグローバルビジネスの成否を左右するのです。
本書は、ビジネスルールづくりのツールとして標準化を駆使し、自らの有する知的財産の価値を最大化し、総合的なビジネス戦略を構築することができる人材のための「標準化の価値を知るためのビジネス書」。ビジネスにおける様々な仕掛と結果を標準化の観点から分析し、その効果と結果を理解することで、過去の成功事例において標準化が果たした役割と同様の役割を、自らのビジネスで獲得できる戦略を考案する力を獲得できる決定版の内容となります。
本書は、DVD、自転車、CD‐R、社内LAN、デジタルカメラ、特保、液晶パネル、光触媒、MPEG、抗菌製品、自転車部品、DVD-RAM、電動アシストなどの多様な事例を交えて興味深く記述、欧米各国の標準化戦略についても解説します。
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