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「明日は自由主義者が一人この世から去って行きます」――。
第2次世界大戦末期に戦没した日本の学徒兵の遺書を集めた遺稿集『きけわだつみのこえ』に掲載された遺書が注目された特攻隊員・上原良司の手記。上原は長野県北安曇郡池田町生まれで南安曇郡穂高町(現安曇野市)に育ち、慶応大学在学中に学徒動員された。昭和20年(1945)5月11日、鹿児島・知覧を飛び立ち、沖縄海上の米機動部隊に突入、22歳で戦死した。
天皇制国家観が支配的だった当時、上原はイタリアの哲学者クローチェから学んだ自由主義を堂々主張。家族との最後の別れでは「戦死しても天国に行くから靖国神社にはいないよ」と語っている。この上原の思想と人生を、日記や戦陣手帳からたどる。戦後75年、テレビ番組等でも取り上げられることが増えて注目される上原だが、上原だけを取り上げた本としては、現在唯一の書。戦後75年、あらためて平和を誓い、若い世代へ伝えたいメッセージだ。
編著は安曇野市在住の地域史研究家。最初の刊行は昭和60年(1985)。平成17年(2005)に信濃毎日新聞社で加筆、再編して「新版」として刊行したものを、さらに「新装版」とし、装丁、造本、価格を変更してお届けする。
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