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火除け、虫除け、雨乞い、失せ物探し、道中安全、子守歌、祝いと祭り……
日本各地の古老たちが伝え続けてきた〈ことばの力〉の探究!
病や禍いを遠ざけ、暮らしのささやかな稔りを願うため、この国の先人たちは、土地魂を動かす呪言を生み、ことばに内在する霊力・呪力を発現させてきた。全国の山峡や海辺の村々を訪ね歩き、古老が唱える呪歌(まじないうた)に耳を傾け、失われゆく多彩で不思議な口誦・口承の文化に光をあてる。「言霊の幸わう国」日本を描く、貴重なフィールドワークの集大成。
※本書の原本は、『言霊の民族 口誦と歌唱のあいだ』として1993年に人文書院から刊行されました。
■本書の内容
序章 誦唱民俗論に寄せて
! 口誦民俗
一 呪歌の民俗
二 口誦と伝承
三 年中行事の口誦要素
四 暮らしの中の口誦
五 ことばと禁忌
!! 民謡再考
一 子守唄と子守の民俗
二 民謡における復唱と継唱
三 民謡と囃し口
四 囃しの諸相
五 民謡をめぐる時と場の習俗
六 唄の中のアイドル
七 口説節の魅力―兄妹心中絵模様
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