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「本の怪談」シリーズの著者による、新怪談シリーズの第2弾。
五つ年上の従兄が交通事故で亡くなって落ち込んでいたわたしは、たまたま校内新聞のバックナンバーの中に「七不思議特集の〈四時四十四分の噂〉」を見つけた。私の通う中学校の屋上で、四時四十四分ちょうどに強く願うと、死んだ人と会えるというのだ。
わたしが屋上で死者との再会をねがっていると、名札に〈綾目〉とある見知らぬ女の子が「あなた、死んだ人に会いたいんでしょ? でも、そのやり方はだめよ」と声をかけてきた。そして、「本当に会いたいなら、方法がないわけじゃないけど……知りたい?」と。
彼女に導かれ、図書室にいくと、彼女は資料室から一冊の真っ赤な本を持ってきた。タイトルは『死者の本』だった。教室の戻ったわたしは、第一話から読み始めた……。
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