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石の仏、神の獣。
石に刻まれた先人の想い。
羅漢、狛犬、十王、神使――路上の祈り。
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漆黒の背景に浮かぶ郷土芸能の舞いの姿を写し、世界から賞賛を集めた大作『The Folk』より6年。
写真家・西村裕介、待望の第二作がついに完成。
日本全国で写し撮った石像、厳選の97点を収めた渾身作。
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前作『The Folk』において、日本各地の祭礼、祭事に赴き、その土地で伝承される民族芸能を撮影して歩いた。
その旅のなか、森林に囲まれた境内で、ひっそり佇む五輪塔に出会った。
木々の間から差し込む太陽の光と影によって生み出された石像の新たな表情を見た西村は、以来、石像の魅力に憑りつかれ、約3年半をかけて、日本全国200の神社仏閣を巡った。
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古来、日本では光が作る影に注目し、それを生活に取り入れてきた。
石仏にもその美学を見ることができる。
光を当てることで浮かび上がる表情には、対峙する己の精神が映し出されているかのようだ。
――西村
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神の獣を中心に、羅漢が、地蔵が、素朴で力強い精神世界を作り上げる。
【アートディレクション:井上嗣也】
*本書には絵柄の異なる2種のカバー〈FACEカバー/FROGカバー〉がございます。本文内容は同一です。
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