数千年にわたって、王朝が変遷し、歴史を経たにもかかわらず、南部経済の「開放的」性格は、絶えず際立って目立っていた。この基本的特徴は、まずもって土地の自然的・地理的条件によって形成され、持続して進行した。そして、ここに移住した人々のコミュニティが次第に形成され、その土地を血肉化して行った。
海の利点が、南部経済の「開放的」性格を生み出して来た。黎明期から扶南国の人々は、この利点を活用して地域内および世界、西洋諸国と広く貿易する力量を有していた。この特質を通じて、南部の経済は商品経済の特徴を直ちに有するようになった。
----またこの「開放的」性格によって、阮朝の経済政策が、一般的に塘中(ダンチョン 広南国)の、特に南部をして、17~18世紀における東西接触の国際貿易における商品の積替地へと転換するのに寄与した証拠がある。ノンナイダイフォー (農耐大鋪)市【クラオフォー (劬勞浦)】、ミトー (美湫)市、ハティエン (河僊)市、バイサウ (罷敲)市、ベンゲー (?犠)・サイゴン (西貢)市などは、国際貿易のセンターとして活気ある港町であり、2、3世紀前に南部の市場経済の動脈として成立した。各世代が国際貿易センターとしての利点を発揮したため、南部はより活気のある市場となり、サイゴン (西貢)-ザーディン(嘉定 )はかつて有名な「極東の真珠」として「向かう所に敵」がなかった。現在、最大のホーチミン市を含めて、南部はベトナムで最もダイナミックな経済の中心地で、最も活気のある市場であり、ベトナムの世界との交流とそこへの統合を大きく支えている。
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