身もこがれつつ

身もこがれつつ

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出版社
中央公論新社
著者名
周防柳
価格
2,090円(本体1,900円+税)
発行年月
2021年7月
判型
四六判
ISBN
9784120054471

作家・椹野道流さん、おすすめ


「歌で世を識り、歌で戦い、歌で愛を編む。
 雅な男たちの熱き血潮!」




平安時代の最高権力者・藤原道長に連なる藤原北家ながら傍流の御子左家は、歌壇ではそれなりの実力を発揮しているものの、公家の出世レースではパッとしない家柄。当家の次男に生まれた藤原定家は、病由来の難聴を克服し、侍従時代の同僚で親友の藤原家隆らとともに『新古今和歌集』の選者を務めるなど、歌壇でめきめきと頭角を現す。鎌倉幕府に押され気味の朝廷の権威回復を狙う後鳥羽上皇は、そんな定家に、三代将軍・源実朝に京への憧れを植え付けるため「敷島の道(和歌)」を指南せよと命ずる。後鳥羽の野心は肥大し、ついには倒幕の兵を挙げんとするが……。


知らぬ人のいない「小倉百人一首」には、なぜあの100首が選ばれたのか? 同じく藤原定家選の「百人秀歌」より1首少なく3首だけ異なる理由とは?――「承久の乱」前後の史実をきらびやかに描きながら、その謎を解き明かす。




【目次】


一の章 還御の噂


二の章 いとしの友よ


三の章 菊花の王


四の章 はかなき鎌倉将軍


五の章 勅勘と大乱


六の章 嵯峨山荘の障子和歌


附記

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