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四度の邦訳本である本書は、1966年にアントニオ・エバンヘリスタ神父が中心になって訳出した原稿が元になっている。すでに45年を経て、現在ではあまり使われなくなった言葉やわかりにくい表現を修正し、今までにない訳文を加えている。イエズス会創立者聖イグナチオ・デ・ロヨラがパンプローナの戦いで負傷し、療養中に回心を体験してから500年を迎えた2021年、自らを常に神に向かう途上の巡礼者と意識し、迷い、悩み、行き止まりを体験しながら新たな道を切り開くイグナチオの姿は、困難の中にも神は恵みの手を差し伸べられているということを、私たちにも気づかせてくれる。
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