1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
団地に住む小学生が失踪しては数日で戻ってくる事件が立て続けに発生している。ついては解明に力を借りたい――そんな匿名の情報提供を受けたゴシップ誌の若手編集者・猿渡は、フリー記者の佐々木とともに城野原団地で取材を開始した。状況から子供たちの意図的な計画であることは明らかだったが、猿渡らがその真意をつかめぬうちに、別の子供が授業中の視聴覚室から姿を消してしまう。子供たちはなぜ順番に失踪しているのか? 俊英による傑作長編、待望の文庫化。
いまからでも間に合うよ。一緒に、夏を取り戻そう。
この物語は、単なるミステリではない。随所に仕掛けられた「謎」と共に、子供たちの声が、願いが、息づかいが、自分が味わったことのない90年代の団地の風景と共に伝わってくる。「夏を取り戻す」その言葉に隠された意味と子供たちの願いを知ったとき、心動かさずにはいられない。自分も一度で良いから、こんな夏を経験してみたかった。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。