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近年、介護予防の場所として注目を集める「居場所」。
2000年代前半に同時多発的に小規模な場所として開かれ、当初の不安に反し全国に広がりを見せ、介護予防や介護機能を担うことが期待されるようになった。そして元々、制度や施設の外側として開かれた居場所が逆に制度や施設のモデルにされるという動きも生まれている。しかし本来の「居場所」は既存の制度や施設の枠組みでは上手く対応されない切実な要求に対応するために開かれてきた経緯があり、「生きる喜びや楽しみ、自己実現の場」、「地域に生きる安心につながる」ことを目的とした場所である。
本書では筆者がこれまで調査、運営のサポートに携わってきた先駆的な「居場所」について、前作『まちの居場所』より更に踏み込んだ実態を紹介するとともに居場所と施設を比較・分析し、制度化される過程で見えにくくなってきた本来の役割を明らかにする。
訪れた一人ひとりの要求とその対応により多機能化する「居場所」は介護予防が目的ではなく「結果として」介護予防が実現されて行く場であり、制度と施設の外側から日常を豊かにしてゆく。その実現を目指し、活力ある地域と社会の構築を論究する。
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