保育の現場でも、発達特性のある子どもが専門機関を訪れ支援を受けられるまで時間がかかり、介入が手遅れになりかねない現状がある。この課題を解決するために立ち上げられた医師・心理士によるアウトリーチ(訪問)支援チームの理論と実践例である。医師である久保田氏は子どもの遺伝子関連疾患の臨床経験から、遺伝子の働きを変えるための早期介入の重要性を説明する。また、長年独自にアウトリーチ支援をしてきた心理士の山口氏は、あらゆる現場に導入できるアウトリーチモデルを提示。そして、保育の現場で、子どもの特性に合わせた支援の方法を親・保育士に提供してきた心理士の腰川氏は、子どもに合わせた環境調整の効果を具体的に説明する。巻末には、本書執筆者の三氏のチームによるアウトリーチ支援を実際に受けた幼稚園の教諭を交えた座談会も掲載。現場の実際とアウトリーチ支援の効果を知ることができる。
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