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1960年代から1970年代にかけて、英文学の大学教師マーシャル・マクルーハンはメディアの専門家として頭角を現し、「メディアこそがメッセージである」「ホットなメディアとクールなメディア」「グローバル・ヴィレッジ(地球村)」などのフレーズで世界を魅了した。『グーテンベルクの銀河系』『メディアの理解[メディア論]』は今日に至るまで現代の古典として読み継がれている。本書は当時の講義・講演やテレビ出演など20のテキストの集成である。
「20世紀後半における学問の世界をこれほど席捲した人物を私は知らない。19世紀と20世紀の変わり目の数十年間であれば、生物学にはダーウィンが、政治学にはマルクスが、物理学にはアインシュタインが、心理学にはフロイトがいた。だがそれ以降は、コミュニケーション研究におけるマクルーハンしかいないのだ。」(トム・ウルフ「本書に寄せて」より)
壁のない教室、ユークリッド空間と触覚的世界、ともにある(ウィズ)の状況の出現、仕事から役割へ、環境の内容は芸術作品、ほとんどのニュースは偽物、即時再生とパターン認識……多種多様なトピックをめぐって演台から放たれるマクルーハンの発言は、居心地の悪い状況を乗り越えるための知恵の総体であり、21世紀にも有効なワクチンだ。切実な希求として読解に取り組めるのは、まさにこれからなのである。
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