星/南方紀行

中公文庫

星/南方紀行

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出版社
中央公論新社
著者名
佐藤春夫
価格
1,100円(本体1,000円+税)
発行年月
2021年6月
判型
文庫
ISBN
9784122070783

「あまり日本語で話をしない方がいい。皆、日本人を嫌っているから」―――中華民国初期の内戦最前線を行く「南方紀行」、名作「星」など運命のすれ違いを描く9編。




 佐藤春夫は戦前の二十数年間に中国を三度訪れた。一九二〇年、台湾から対岸の福建省へ。七年後には杭州・南京へ。しかし時代は田漢・郁達夫との友情に暗い影を落とす……。


「南方紀行」では東アジア初の社会主義実験都市・ショウ州を訪れているほか、「曾遊南京」で明らかになる蒋介石とのすれ違いなども興味深い。


 また、「わが支那游記」は長らく行方不明であったが近年発見された。




文庫オリジナル。〈編集・解説〉河野龍也〉




目次


・星


・南方紀行 厦門採訪冊 


  厦門の印象/章美雪女士の墓/集美学校/


  鷺江の月明/ショウ州/朱雨亭の事、その他 



・市井の人々-大陸逸聞-


  老青年 


  南京雨花台の女 



・ 交遊の思い出-郁達夫・田漢-


  西湖の遊を憶う 


  秦淮画舫納涼記 


  曾遊南京 




・わが支那游記 




・旧友に呼びかける

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