月日星

月日星

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出版社
ふらんす堂
著者名
星野恒彦
価格
3,080円(本体2,800円+税)
発行年月
2021年6月
判型
四六判
ISBN
9784781413679

◆第五句集

小さな自我(エゴ)の個人的な消息ではなく大きな意識・「いのち」の宇宙的な消息に、片鱗でもふれたいと思う。

「月日星(つきひほし)」と宇宙へ呼びかけ歌うのは三光鳥。それにあやかり、句集の題名を「月日星」とした。

(著者)



◆自選十二句

筍が生るる老爺の足の裏

抱き上げし子犬の鼓動木の芽風

蝉の穴いつやら閉ぢて花の塵

泰山木の花の段段青雲へ

薫風の丘や線量計うごく

潮の青差しくるごとく七変化

ががんぼが墜ちるテレビと壁の間)

雨音と虫の音またも入れ替る

離散して名のみ山河に銀河濃し

車椅子の妻の目線で年送る

冬桜と同じ日ざしの中に居り

鴨百羽一夜に去りぬ一羽置き

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