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日本橋は木原店の塩梅屋。流行風邪も落ち着き、主の季蔵が常連客たちにアコウダイの洗い、
夏大根の菜飯などをふるまった夜遅く、北町奉行の烏谷がやって来た。
烏谷はアコウダイの天ぷら寿司に舌つづみを打った後、季蔵に切り出した。
江戸で屈指の呉服問屋の跡取り息子が、八王子で想い女と暮らしているらしいので、連れ戻して欲しい……。
美味しい料理と季蔵の推理がますます冴えわたる、二五〇万部突破の大人気シリーズ、第四一巻。
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