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ついにその日がやってきた。家族と死別してもらわれてきた天音が、以前住んでいた長屋に行ってみたいと言い出したのだ。義兄の又十郎に拒む理由はない。霊が見える又十郎と声が聞こえる天音の義兄妹が、片方の肉親の霊がいるかもしれない住居を訪れたらどうなるのだろう。恐る恐る2人は長屋に向かってみるが、どうやら何もいない様子。だが安堵も束の間、天音の親戚の家に寄ってみると、又十郎は例の嫌な気持ちに囚われ……。
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