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写真家 川津英夫が、若き時から興味を抱いてきた書物・音楽・写真
といった芸術作品からの影響を如実に映すテキスト・写真群……
思索を重ねつづけ、自身の思考形態そのものを生み出すことと
なった作品を纏めたエッセイ集。
2017年5月29日
「久し振り、川津さん、ぼくを撮りにくる。
思い出したように、やってきては矢継ぎ早に、ぼくの顔をねらう。
どうしてだか、この人が撮ると、知らぬ陰影が、ぼくの顔に宿る。」
2017年6月21日
「ひどい雨の日、川津さん、友だちと連れだって立ち寄る。
このカメラマン、なにかといえばパリに行って、
昔の可愛い子ちゃんを撮っている。」
野見山曉治「アトリエ日記」より
目次
一. もうひとつの写真
写真、自然、そして「見えるものと見えないもの」
二. 写真帖「出会った人々」
三. ウイニング・ランのとき
スポーツ写真の日々
四. ワシントンスクエアのパフォーマンス
音楽・文学・紀行
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