講談古典怪異譚 4

<CD>

講談古典怪異譚

出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)
※20日以内での商品確保が難しい場合、キャンセルさせて頂きます

出版社
パンローリング
著者名
旭堂南湖
価格
2,200円(本体2,000円+税)
発行年月
2021年6月
判型
B6
ISBN
9784775988800

佐賀怪猫伝「その一 半面まだらの黒猫」(25分)
猫が出てくる講談はたくさんあります。
一説には百種類もございまして、「百猫伝」なんてことを申します。人を助ける猫もいれば、人に祟る恐ろしい猫もいます。
その中でも有名なのが、「佐賀猫騒動」と「有馬猫騒動」。
今回は「佐賀猫騒動」の方を申し上げます。
タイトルはいろんな言い方があります。「佐賀猫騒動」「鍋島猫騒動」「佐賀の夜桜」「佐賀怪猫伝」。タイトルは違いますが、どれも同じ物語です。
肥前国佐賀藩、鍋島家で巻き起こった化け猫の物語。
最初は可愛い黒猫でした。それが大きくなって化け猫となった。
長い長い物語の発端。

「その二 生首の碁盤」(18分)
葬式の帰りに、黒猫を助けた。爪の先まで真っ黒という珍しい猫。
ただ、顔の半面はまるで碁石のように白黒がまらだになっている。
この猫にコマという名前を付けた。又七郎は十九歳で京都に出て、高井検校となって肥前国に帰ってきた。
さて、話は変わって道具屋十助。こいつは湯灌場買いだ。 若い娘が亡くなると、親御さんはいい着物を着せ、身に着けていた品物、何もかも飾り付けて葬る。 昔は土葬です。これを坊主が土の中から掘り出して、湯灌場買いの手で世間へ流れ出す。掘り出し物の碁盤を買った十助。どういう訳か、夜な夜な碁盤の上に生首が現れるという。
さあ、どうなる。

「その三 高井検校の死」29分)
生首が乗った忌まわしい碁盤。月日が流れ、所有者が変わり、ついには鍋島丹後守の手に渡った。
この碁盤で碁を打つと、昼間は何ともないが、夜中になると、石を持っている鍋島丹後守が、夢心地で相手を斬ろうとする。家来の者は碁のお相手をするのが嫌だ。命がいくらあっても足りません。
すると、鍋島の客分で千石を頂戴している盲人の高井検校。非常に碁が強い。
丹後守がこのことを聞いて、碁の相手を申しつけた。高井検校が碁盤の前に座る。
実はこの碁盤は……。ここで巻き起こる騒動。
さあ、どうなる。

「その四 血を吸う猫」(25分)
以前、二つの生首が乗った碁盤。今夜また生首が乗った。
生首は白い眼をむいて鍋島丹後守を睨んだ。近習頭の小森半左衛門は近習の者に口止めをした。丁度、城内で梅の御殿の普請をしている。
小森半左衛門はその壁土の泥船へ死骸を沈め、血の付いた畳は上げてしまい、普段人の出入りのない部屋の畳をめくって入れ替え、秘かに始末をつけてしまった。
竜造寺の家では高井検校の帰りが遅いので、心配をしている。
高井検校が殺されたと知った母親は猫となって鍋島家へ祟ること決意する。
母親の壮絶な死。その血を吸う黒猫。実に恐ろしい。
さあ、どうなる。

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top