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本書は、算数の不思議さや面白さを、主に、小学校・中学校(数学)の教員及び教員を目指す皆さんに、さらに、小中学生のお子さんをもつ保護者の皆様と小中学生の皆さん方にも是非、伝えたいと考え、筆者が48年間の教員経験の中で学んだこと、考えてきたこと、実践してきたことの集大成として、教員養成学科における「算数概論」の講義の一部をまとめたものであります。「算数概論」は、教員免許の必修科目で、算数数学の教材研究力を養う目的があり、その中で、「センス・オブ・ワンダー」(神秘さや不思議さに目をみはる感性)を育むことを目指し、技能重視の算数数学から脱却し、「算数数学が不思議である」と感じさせるような「方向性」のある講義や授業が、これからの算数数学教育で大切にすべきだと提案しています。
内容としては、不思議さを身近なものとして実感させるよう個々の事象を深く追究していきます。例えば、1~9までの異なる4つの自然数を使った場合、四則演算や()などを駆使して10になる式が必ず作れること、蜂の巣の部屋が六角形なのは敷き詰められる形の中で、最も広くなるという自然の中に潜む事象に数学的な意味があること、数量が増え続ければ必ずある数に到達すると考えてきた事象が、あるところで止まってしまうという増え方もあること、三角錐・球・円柱(立体)の体積や表面積には、美しい比率(きまり)が潜んでいること、皆既日食には特別な不思議さが隠れていること等を人物の観点、事象の観点、実演の観点から迫り、それぞれの不思議さを感じさせました。それらの不思議さを実感した人々は「イッツアメージング!」と叫ぶことでしょう。そして、読者の皆さんに、育みたいものは「センス・オブ・ワンダー」なのです。その感性は、きっと新しい算数数学教育の構築という芽を出すはずだと期待しているのです。
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