まばたきで消えていく

新鋭短歌シリーズ

まばたきで消えていく

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出版社
書肆侃侃房
著者名
藤宮若菜 , 東直子
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2021年6月
判型
四六判
ISBN
9784863854680

命の際の歌が胸を突く 

残酷すぎるこの世だけれど、人間を知りたいと心から願っている。肝を据えて見つめ直す愛おしい日々。(東直子)



【5首】

寝ころんであなたと話す夢をみた 夏で畳で夕暮れだった

これは異性のための表情(待って)(もう行こうよ)(わたしたちでいたいよ)

生まれ変わったら台風になりたいねってそれからは溶ける氷をみてた

いつまでも少女でいてとコンタクトレンズを踏みつぶすような祈り

煙草入り缶チューハイが倒れてる ふたりはふつうに暮らしましたでした

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