伝教大師最澄

伝教大師最澄

1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります

出版社
法蔵館
著者名
大久保良峻
価格
2,750円(本体2,500円+税)
発行年月
2021年6月
判型
四六判
ISBN
9784831877444

没後1200年、伝教大師最澄の生涯と思想に迫る。
最澄研究の第一人者が書き下ろす、本格的人物伝。

--------------------
最澄が開創した日本天台宗は日本の文化や思想を育む母胎となっていく。それは、比叡山が学問の山、修行の山として、多彩な人材を輩出して来たことからも知られよう。鎌倉仏教の祖師たちが比叡山で研鑽したことも周知のことである。文化伝承の媒体が言語であることから言えば、例えば、『法華経』の中の言葉が日本語として採り入れられ、いわゆる呉音という音で浸透し、現在に至っているようなことにもその影響が看て取れる。文学や音楽(声明)、或いは建築・仏像・仏画・仏具等、総合芸術の一環として捉えることが可能な領域への貢献も多大であったことが推察されるであろう。
(本文より)
--------------------

【本書の目次】
はしがき

序章 天台宗と最澄

鑑真から最澄へ
最澄の相承
密教の展開
法相宗との論争
大乗戒独立
日本天台宗の重要性

第一章 生誕から青年への成長

最澄の出自
誕生から成長へ
〈コラム1〉天台密教

第二章 比叡山入山

願文―青年最澄の願い―
天台文献と一切経論を求める
法華十講
高雄山寺での天台講演
〈コラム2〉四教と行位

第三章 入唐と帰朝

入唐求法を志す
唐土へ
陸淳と道邃
行満との邂逅と天台山
台州を去る
越州での密教受法
雑密の伝承と帰国
帰朝復命と伝法
天台宗独立
天台宗の年分度者
〈コラム3〉二人の道邃

第四章 最澄と空海

空海の帰国と交流
空海との決別へ
泰範の去就
〈コラム4〉最澄の諸国歴訪

第五章 最澄と徳一

三一権実論争の始まり
徳一と最澄の著作
最澄の思想を探る
〈コラム5〉即身成仏思想と龍女成仏

第六章 大乗戒独立

天台法華宗年分学生式〈六条式〉
勧奨天台宗年分学生式〈八条式〉
天台法華宗年分度者回小向大式〈四条式〉
『顕戒論』奉呈
〈コラム6〉最澄の言葉

第七章 最澄の功績と日本天台宗

勅許と最澄の入寂
最澄の著作と思想
日本天台宗の後継者―最澄没後の代表的人物たち―
日本仏教の母胎
〈コラム7〉光定と円澄

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top