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古代の東北に造営された城柵のなかにあって、ほかに類をみないユニークな性格をもつ秋田城。本書では、北方蝦夷集団との交易をねらって出羽柵を秋田村に移しながら、二度も国司から停廃を要請される秋田城の歴史的な性格を明らかにし、国司の苛政に耐えかねて勃発した秋田城下一二村を主体とした元慶の乱の歴史的な意義を問い直す。秋田を舞台にした古代の世界から、東北は当然、日本列島や東アジアの動向をみすえる古代史研究者必読の1冊。
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