医学部学士編入試験の教科書

「医学部を諦めて他学部に進学したけど、やっぱり医学部に入り直したい」
「すでに社会人だけど、今からでも医師になりたい」
本書は、同じ気持ちで大学生・社会人の立場から医学部を目指し、2021年度の医学部学士編入学試験に合格した10名による最新の体験談・データ集である。

【内容情報】
大学生・社会人になってから医師を目指す人は少なくない。このような場合に医師を目指すための最もポピュラーな方法は再受験と呼ばれるが、実は医学部に入学する方法がもう一つ存在する。それが医学部学士編入学制度だ。

この制度は、医学以外の学問分野を専攻した学士を医学部の2年次または3年次に編入させるものである。1975年に大阪大学で始まり、2021年現在では28の国公立大学などで実施されている。一般入試とは様々な点で異なる形式での入試であり、学士や社会人での多様な経験を生かすことができるため、「医師になるための別ルート」として、特に近年注目が高まっている。

この入試において最大の壁となるのは、「生きた情報の少なさ」である。実体験に基づいた生きた情報をまとめて閲覧し、比較することのできる情報源はほとんど存在しないと言っても過言ではない。本書は、2021年度の合格者有志10名がその体験をもとに、この情報不足に一石を投じるためのものである。

本書で提供するのは、医学部学士編入学制度の概要はもちろん、合計150ページ以上に渡る著者10名の詳細な合格体験記である。受験生が必ず向き合わなければいけない課題：受験戦略の決定、筆記試験の勉強方法や参考書選び、出願書類の作成、志望動機の掘り下げ方、面接対策等を、合格者がどう乗り越えたのか、受験開始から合格までの全てを盛り込んだ。
成功体験はもちろん、あまり語りたくない失敗体験や不合格体験も積極的に記載し、受験に役立つリアルな情報を提供することを心がけた。細やかで具体的な戦略や工夫についても多く書かれている本書の内容は実践的であり、必ず受験生の役に立つものだと自負している。

最新アンケートに基づく合格者のデータ、学士編入を経験した医学生や現役医師へのインタビューなども加え、私たちが受験生の時に知りたかった全ての情報をこの1冊に詰め込んだ。

文字通り、これ以上ない「医学部学士編入試験の教科書」として、あなたが医学部に合格するための指針を示すものになるはずである。