鶴屋南北未刊作品集 第1巻

勝俵蔵篇

鶴屋南北未刊作品集

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出版社
白水社
著者名
古井戸秀夫
価格
28,600円(本体26,000円+税)
発行年月
2021年6月
判型
A5
ISBN
9784560098400

驚くべき綯い交ぜの世界

 江戸時代を代表する狂言作者鶴屋南北の作品群は、明治以降、再発見・再評価を繰り返しながら上演され、歌舞伎のみならず現代劇にも及ぶ「南北ブーム」を巻き起こしてきた。
 大正期、昭和期と二度にわたる全集刊行で、実質的なデビュー作となった『天竺徳兵衛韓噺(いこくばなし)』をはじめ多くの作品が紹介され、南北の実像が鮮明になったが、それでもなお、詳細は解明しきれていないといっていい。
 大著『評伝 鶴屋南北』で知られる南北研究の第一人者古井戸秀夫氏は、半生をかけてさまざまな原本を精査・点検し、全集未収録の諸作品の活字化を試みた。本作品集全三巻は、その偉業の一端を明らかにし、新たな南北像を蘇らせるものである。
 第一巻は、57歳で鶴屋南北を襲名する以前、勝俵蔵を名乗り、立作者として名実ともに江戸劇壇の頂点に立って活躍する時代の作品を収録している。
 中でも巻頭の『江の島奉納見台(ほうのうけんだい)』は、河原崎座の座頭となった坂東彦三郎のために書き下ろされた、勝俵蔵の単独作と推定される最初の台本である。
 他にも、幸四郎の当たり役、引窓与兵衛の初演作『春商恋山崎(はるあきないこいのやまざき)』など、各作品は、驚くべき綯い交ぜの世界に満ち溢れている。

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