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IoT時代が到来し,各種センサが非常に安価になり,大量のデータを取得して扱うことが当たり前となりつつ現在,「機械システムの状態監視と診断技術」に対するニーズや関心,期待が急激に高まってきた。また,状態監視と診断技術は「機械システムを資産として管理する」ための有力なツールとしてもその適用範囲を今後急速かつ広範囲に拡大・発展させていくことがほぼ確実である。
このような背景を踏まえて,本書は「機械システムの状態監視と診断技術」の現時点の主要項目を網羅している。1章では,「機械システムの状態監視と診断のISO概論」を述べ,2章以降では,「振動を用いた大型・高速回転機械の状態監視と診断」「風車発電装置を例にとった軸受の状態監視と診断」,「潤滑剤分析による状態監視と診断」,「赤外線サーモグラフィーを用いた機械の状態監視と診断」,「アコースティック・エミッションを用いた機械の状態監視と診断」,「電動機の電流兆候解析による状態監視と診断」を説明している。どの章においても,特に実用的側面に重点をおき,かつ国内外の規格も参照しつつまとめたものである。
本書は,現時点において機械システムの状態監視と診断技術に対して全く知識や経験がない方や,これから同技術を用いて業務を行う新人・若手技術者の方々にとっては,その技術的な概要を網羅的に学ぶことができる入門書である。そして同時に,機械システムを資産管理する立場の技術者・経営者にとっては,「機械システムの状態監視と診断技術」の概要を俯瞰して押さえ,資産管理的な観点で視野を広げ,適用を考えるのに適した実用書でもある。
本書を通して,国内のさまざまな立場の技術者・経営者の方々が「機械システムの状態監視と診断技術」を身近な技術として慣れ親しみ,このIoT 時代において本書がこれらの技術の活用・普及のさらなる一助となることを期待する。
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