ちょっと変わった校長式辞集

ちょっと変わった校長式辞集

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出版社
一藝社
著者名
山内紀幸
価格
1,925円(本体1,750円+税)
発行年月
2021年5月
判型
A5
ISBN
9784863592377

(「はじめに」より)
私自身、幼稚園から高校までこれまで何度も聞いてきた校長式辞。
大変失礼ながら、何も記憶に残っていない。いい話もあったかと思うが、形式的で退屈だったという記憶しかない。児童生徒にとっては当該学校での一生に一度の入学式・卒業式。校長にとっても、一年でもっとも保護者のビデオがまわり、スポットライトの当たる瞬間である。せっかくやるなら記憶に残るメッセージを子どもたちと保護者に贈りたいと考えるようになっていった。
そのために、ちょっと変わった校長式辞の方針を立てた。

ちょっと変わった校長式辞の方針
1 来賓への挨拶は一切やめる→入学式も卒業式も来賓のためにあるのではない。主人公のことだけを考える。
2 卒業式ではつらつらと学校生活の思い出を語らない→たいていは送辞・答辞で児童生徒が語ってくれる。
3 時候の挨拶をしない→桜がつぼみでも咲いていてもそんなものは本質的なことではない。
4 祝意の後、一つのテーマを冒頭からストレートに語る→時短のため。
5 8~10分を目安にする→いい話も長いと嫌がられる。経験上。
6 覚えてほしいキーワードを繰り返す→とにかく子どもたちの記憶に残るように。
7 学術的知見(哲学・心理学他)に触れる→ただの説教にしないために。
8 学術的知見をわかりやすい言葉に替える→難しすぎては記憶に残らない。
1~7は比較的容易に実行できたが、いつも苦労したのは8であった。

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