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本書は経済学に必要となる解析学の基礎として,とくに古典的均衡分析を支える数学的方法の要点を整理したものである.大学初年次までに学習する一変数函数の微分積分および線形代数の初等的知識を念頭に置き,序盤において解析学の土台となるユークリッド空間および凸集合の基礎事項を抑えた上で,中盤から多変数函数の微分積分の理論を学ぶ.後半の6章および7章では,経済学にとってひとつの核心となる合理的選択の問題を数学的に表現しかつ解決する方法としての極値問題を詳述するとともに,古典的均衡分析として一般均衡の存在証明までを述べる.
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