9割の社会問題はビジネスで解決できる

9割の社会問題はビジネスで解決できる

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出版社
PHP研究所
著者名
田口一成
価格
1,760円(本体1,600円+税)
発行年月
2021年6月
判型
四六判
ISBN
9784569849133

貧困、難民、過疎化、人種差別、耕作放棄地、フードロス、地球温暖化……
社会問題を解決するビジネス(ソーシャルビジネス)しかやらない会社、ボーダレスグループ。

著者が2007年に創業した同社は、いまや世界15カ国で40の事業を展開し、従業員は約1500名、グループ年商は55億円を超える(2021年4月現在)。

その大きな特徴は、「自分はこんな社会問題を解決したい」という志を持った起業家が集まる「社会起業家のプラットフォーム」であること。「40の事業」はそれぞれが独立した株式会社で、「40人の社長」がいる。

こうして各社が独立経営を行いながらも、資金やノウハウをお互いに提供し合う、相互扶助の仕組み「恩送り経営」は、2019年にグッドデザイン賞(ビジネスモデル部門)に選ばれ、2020年にはカンブリア宮殿でも紹介されるなど、各方面から注目を集めている。

そこで第1章では、ソーシャルビジネスを次々と生み出す同社独自の仕組みを、第2章ではそれらがどういう試行錯誤の中で生まれてきたかを紹介。後半の第3章・第4章では、40の事業を立ち上げる中で培ってきた「社会問題をビジネスで解決するためのノウハウ」を一挙公開する。

「日々忙しく働いているけれど、自分の仕事は本当に社会を良くしているんだろうか?」
そんなモヤモヤを抱えながら日々仕事を頑張っている、全てのビジネスパーソン必読!

商品レビュー

評価
★★★☆☆
公開日
2021年8月9日

本当に解決したなら、過剰書きはやめろ

◾️【9割の社会問題はビジネスで解決できる(著者:田口一成)】
2021年6月10日出版

○トータルおすすめ度 3☆☆☆★★
○大学生のおすすめ度 3☆☆☆★★

・約350ページ
・使用時間:3時間
・自分の本書のペース:20ページ/10分

①おすすめ度(全体&大学生)と
②読むのにページあたりどれくらいかかったか
 読書ペースを載せてみます(自分遅めです(*´∇`*))
 少しでも参考になりましたら。

●紹介本文
 【ボーダレグループ】という
「自分はこんな社会問題を解決したい」といい志を持った起業家が集まる『起業家のプラットフォーム』
 その代表による、活動と仕組みの紹介本です。
そこに集まる『ソーシャルビジネス』という言葉で社会問題解決を仕事にしている40程の企業の話です。

 本人も自虐ネタで書いていますが
『ああ、よくある起業家のサクセスストーリー本ね、、、』と思ってあなた、もう少しお付き合いを
 まあ本当にサクセスストーリー本でした^_^

 ただ内容的に特徴的なのは、徹底したスタンス
ー困っている人たちを助けるビジネスといってもそれは昔からありました
▪️ただ従来のビジネスが対象とする『不』は、基本的にマーケットニーズがあるもので、それはいずれどこかの企業がやってくれます
▪️一方我々ソーシャルビジネスが取り扱うのは『儲からない』とマーケットから放置されている社会問題
そこに取り組んで、新たなマーケット/ビジネスの型を作り出し、問題解決することがソーシャルビジネスなのです。ー

 その中で
1章:このボーダレスグループの仕組み
2章:ボーダレスグループが出来るまで
 ※ここはまさにサクセスストーリーでした
3章:ボーダレグループのフォーマット説明
4章:ビジネス立ち上げ後の成功秘訣
 ※6会社ほど事例を挙げながら
と展開していきます。

 個人的に良かったのは
3章のフォーマットづくりの中で、コンセプトを表記していくのですが
『課題や原因、原因への対策、その他書くときに
"箇条書きはダメ、必ず文章で書く"
箇条書きで書くといろいろな課題・いろいろな原因の列記になりがちで、各要素の因果関係がよくわからなくなるから、それをはっきりさせるため文章で書く』のところでした。

 確かに、箇条書きはやり易いが、その反面
課題に真摯に向き合う時、ボヤける原因にもなりがち、さすが『儲かるだけならこの会社は要らない、的なソーシャルビジネス、本来の目的・スタンスが大事』ならではだと思いました。
これから参考にしようと思います。

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