失敗の殿堂

失敗の殿堂

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出版社
東洋経済新報社
著者名
ポール・ルイ・イスケ , 紺野登 , 渡部典子
価格
2,640円(本体2,400円+税)
発行年月
2021年6月
判型
四六判
ISBN
9784492503300

「イノベーションには失敗が不可欠」と言うけれど…… では、どんなふうに失敗するのか?
オランダのビジネススクールの「最高失敗責任者(CFO)」による進化と新しい価値を生み出すための実践理論

一橋大学名誉教授・野中郁次郎氏推薦「本書は、明るい『失敗の本質』であり、知識創造の最良の方法だ」

今の社会は、変化のスピードが速く、ますます複雑になってきている。経済や政治でも大規模な変革が続き、過去の知恵や経験に基づく推論は通用しない。予想もしない出来事が次々と起こってくる。今までのように成功体験ばかりを賞賛し、失敗を隠そうとする風潮は不合理だ。失敗は次の成功につながる学びの宝庫である。恐れることなく、果敢にリスクに挑まなければならない。本書は、イノベーションや持続可能なビジネスモデルを研究してきた筆者が、繰り返し起こる失敗のパターンを早期に認識する方法、本質的な学びを得る方法、不確実性を受け入れる方法など、思わぬ発見や新たな知見を価値創出につなげる手法を解説したものである。企業経営だけでない異分野の事例も多く紹介。日本語版コンテンツとして、監訳者による解説のほか、著者と監訳者が昨今の日本の状況に照らして書き下ろしの章(Chapter 11)を収録する。

商品レビュー

評価
★★★★☆
公開日
2021年8月9日

失敗したにも"かかわらず"ではなく、そこで学習が"積めたから"、最終的に成功したのだ

◾️【失敗の殿堂(著者:ポール・ルイ・イスケ 監訳:紺野登 和訳:渡部典子)】
2021年6月10日出版

○トータルおすすめ度 4☆☆☆☆★
○大学生のおすすめ度 4☆☆☆☆★

・約360ページ
・使用時間:4時間
・自分の本書のペース:15ページ/10分

①おすすめ度(全体&大学生)と
②読むのにページあたりどれくらいかかったか
 読書ペースを載せてみます(自分遅めです(*´∇`*))
 少しでも参考になりましたら。

●紹介本文
 発明王:トーマス・エジソンは『失敗』についてよく語る
『失敗ではない、これではないことに気づいただけだ』
『失敗すればするほど、我々は成功に近づいている』。
『人生における失敗者の多くは、諦めた時にどれだけ成功に近づいていたかに、気づかなかった人たちである』

 本書は『輝かしい失敗』を
(価値を生み出そうとしたが、本来意図した結果が出なかった試みであり、そこから学んだ教訓や学習経験は共有される)
経済的だけでなく、理論的、哲学的にも解説する、そこに心理学や文化が介在したり。

 全体を通して『失敗は悪いことではない、むしろ前進するために選択すべきである場合さえある』と言うスタンスで語る

 1番好きな部分が【失敗の履歴書】
履歴書に卒業した大学、取得した資格を書くのが当たり前だが、プリンスト大学助教のヨハネス・ハウスホファーは『選考に落ちたプログラム』『取れなかったアカデミックポジション』などを書いた履歴書を提出した。
 思いはこうだ
【失敗は隠すものではなく、むしろ他人に話すべきだと信じている。というのも、多くのエネルギーをつぎ込んだ対象であり、そこから学べることは多いからだ。失敗したにも"かかわらず"ではなく、そこで学習が"積めたから"、最終的に成功したのだ】
感動だ。

 その他、
▪️『失敗の16の型』
▪️個人主義、男らしさ、不確実性の回避などの文化要因より見える『各国の失敗の文化』
▪️『シングルループ・ラーニング』と『ダブルループ・ラーニング』
など様々な視点で展開される

 現代は、特に日本は失敗の許されづらい風潮にある、しかしそれでは進まない
 『輝かしい失敗』をしていこう、そうであって良いと伝えていこう
 最後に、好きな漫画のフレーズより
『人に何かを教えたいと欲する時、大きく分ければ理由は2つしかありません。自分の成功を伝えたい時か…自分の失敗を伝えたい時(暗殺教室)』

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