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博物学の巨人ジャン=アンリ・ファーブル。
その功績を世に広めた最大の理解者、ルグロ博士が詳細にたどる孤高の生涯。
『完訳 ファーブル昆虫記』の訳者、奥本大三郎の翻訳で贈る、〈ファーブル評伝の決定版〉!
「ルグロ博士は、厳密な通訳のように、私の仕事と発見の全体を要約して、驚くほど正確な見取り図を作ってくれた。その紹介の仕方は、これ以上のものは望み得ないほど、わかりやすく、生き生きしたものになっている」ジャン=アンリ・ファーブル
【著者略歴】
ジョルジュ=ヴィクトール・ルグロ
フランスの医師、政治家。1862年、フランス中部クルーズ県オービュッソンに生まれる。パリの名門高等中学校リセ・ルイ=ル=グラン、次いでパリ大学医学部で学んだのち、ロワール=エ=シェール県モントリシャールで外科医師となる。進歩派の政治家としても活躍し、市会議員を経て、第一次世界大戦の時期には国会議員も務めた。ファーブルの自宅兼研究所「アルマス(荒地)」や、フランソワ・ラブレーの生家とされる「ドヴィニエールの家」など、重要な史跡の国による保存にも力を尽くす。1940年、モントリシャールにて死去。
奥本大三郎(おくもと・だいさぶろう)
フランス文学者、作家、「NPO日本アンリ・ファーブル会」理事長、埼玉大学名誉教授。1944年、大阪市に生まれる。東京大学仏文科卒業、同大学院修了。主な著書・訳書に『虫の宇宙誌』(読売文学賞)、『楽しき熱帯』(サントリー学芸賞)、『斑猫の宿』(JTB紀行文学大賞)、『ファーブル昆虫記(ジュニア版)』(全8巻・産経児童出版文化賞)などがある。2017年に完結した『完訳 ファーブル昆虫記』(全10巻20冊)の訳業で第65回菊池寛賞受賞。一連の功績によって第53回JXTG児童文化賞受賞。
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